「あらぁ〜 造花みたいに綺麗ね♪」

都営バスの中で、隣に座った6・70才と思われるご婦人に声をかけられた。私の返事など待つこともなく矢継ぎ早の質問攻め。花の名前やこれはどこに持っていくんだとか 誰宛てなんだとか・・どうやって活けてあるんだとか・・ 思いつつくままの質問してくる。 感心したのは頭の回転が速いこと。ひとつの質問をしながら次の質問を考えているらしい・・・最初は面食らったがひとつづつ丁寧に答えた。2人の会話を面白がるように聞きながらうなずく人もいる。初対面だというのによくもまぁこんなに盛り上がれるものだと思っているのだろうか・・・
試しに尋ねてみた。 一番好きな花はフリージャーだと連呼するので、ならぱ二番目はあるのか?と尋ねてみた。気さくなご婦人はこのあたりから私の肩を叩きながら「二番目に好きな花?〜聞きたいの?・・・」カーネーションだと答えた。 三番目はあるのか?とまた尋ねてみた。 今度は「笑っちゃうでしょうけど バラょ」と答えてくれた。 目をキラキラさせて日々の中でどんな風に花と関わっているのかを話してくれるんです。ご婦人は青山四丁目あたりで下車していったが気さくな叔母様だった。 最後の台詞が素敵だった。
「お姉さん いきなり話しかけたのに答えてくれてありがとう お気をつけてお届けくださいね 行ってらっしゃいね」 いいですねぇ〜 優しい言葉・・世知辛い世の中なのに! 見ず知らずの叔母様と5分程度だけど楽しいひと時だった。