フラワー・・・ジャパンカップ

ほんの一例ですが下記画像はジャパンカップに参加したフローリストの作品です。約100点ほどの中から10点に絞り、その中で二次審査・三次審査と作品テーマを与えられて勝負するというわけです。ここに列挙した作品は一次審査通過したものと個人的趣味で選んだものだけです。
概要を読み込んでいないので間違っている可能性もありますが。テーマは店舗ディスプレーをプレゼンするというもの。決められたサイズの中で作製しています。ご覧のように懲りすぎているものからアイディアで勝負しているものまで多彩です。
私のコメントなど必要はないのですが強いて感想を書くならば。難しいのひと言です。コンテストというものであるなら美の追求でよいのだと思います。
実際にこれだけの作品を制作するエネルギーには心から賞賛を贈ります。日々のフローリストとしての業務をこなしながら出展作品を制作するのですから、その背景を考えるとあぁ〜お疲れさまでした。頑張りましたね!と心から賛美を贈るのです。

下記の作品は素晴らしい作品です。



仮に別の角度から考えると。
つまり、個人的な意見や感想として言えば、アレコレ思うのです。
ある作品は根気という点では心から頭が下がります。よくもまぁ〜ここまで!と、でも商品価値には疑問を感じる。端的に言えばディスプレーなのに2メートルも離れるとなんなのか解らない。背景に移る人影を全く意識せずに制作してあるもの。肉眼ではとても美しい作品なのに意図がわからない。店舗のディスプレーという観点でもかけ離れている。一種類の花材に特化していているが自己満足というか、何を表現したいのか意図がわかない。花じゃなくて紙とか板とか別素材でもよいのでは。そもそもディスプレーにかけられる制作時間とコストのバランスを考えているかしら? 作品を酷評しているようにうけとられるかもしれませんが・・考える視点が異なれば同じ作品を見ても評価が変化するということです。
入賞しなかった作品の中には輝くように魅力的な作品が多々ありました。彼らの作品が入賞しなかったことは誠に残念でなりません。審査基準に外れてしまったのでしょう。おこがましいですが商品ディスプレーなのだから奇抜で斬新で話題になればいいというものでもありません。なによりクライアントが満足するものを提供することでそれ以上それ以下でもない。と、思うのです。一番は人様の作品をああだのこうだのというよりも自分に向かって日々の反省を込めて言っているわけです。懲りすぎない、自己満足にならない・・・難しい課題がたくさんあるものですから・・・。