作品展の花

作品展も無事に終わり ホッと一息。出展者の皆さん本当にお疲れさまでした。良い作品展になりました。これも皆さんのお力があってのことです よい作品を見せていただきありがとうございました。

作品展に出展された作品は 一点づつに心がこもっていて見る人に訴えてくる力強い作品でした。あれこれと思考錯誤しながら作り上げていく背中を意識しながら 私も作品作りに取り組みました。

私の今回の作品テーマは 「昇華」です。フラワーコーディネーターとしての 句読点になるような作品作りを目指しました。花材は、200cmを超える大きな紅葉したドウダンつつじの枝を交差させ 自然の中の情景をあらわし すっきりと立たせた赤いアマリリスを中央にスッキリと立て、アマリリスの根元には 大輪のガーベラと秋色アジサイをふんだんに飾りこみました。
マリリスがもつエネルギーを表現するために メイン花材としてアマリリスを選びました。
アジサイは開花してからの歳月は 若い黄緑色の無垢な色から 鮮やか艶やかな雅の時を向かえ やがて色が変化して更に妖艶にと移り変わる 魅力的な花です。その花が土台にあることで アマリリスの持つ炎のように燃える赤い色が鮮やかに引き立つのです。すっきりと立つ立ち姿はなんとも見事です。 開花するとき花のもつエネルギーが昇華していく様を表現したかったのです。強いて言えば アマリリスの茎の中は空洞なのです。 なんともひく肉なことですが キレイに咲いている花は 見えない土台の上に支えられて咲いているのです。どんなに美しい花でも 丈夫な根や支えがなければ 自分の力だけでは立っていることができないのです。
花を飾るとき、ただ美しいという素直な気持ちのほかに なぜこの花はこのような色なのだろう・・ なぜこんな風に曲がってしまったのだろう・・と 花と会話をしてみてはいかがでしょうか? 是非 花との語らいのひと時も皆さんももっていただきたいと思います。